「サスケ〜〜〜〜！！」
やっと出会えたサスケに叫ぶナルト。
「・・・・・。」
崖の上からクールにナルトを見下すサスケ。
「やっと会えた・・・やっと会えた〜〜〜〜！！
サスケ〜〜〜！！俺の嫁さんになってくれ〜〜〜〜〜！！！」
「・・・・・・。」
サスケ、一気に引き攣った表情へと豹変。
「聞こえてっか〜〜〜〜〜！？」
「・・・・久しぶりに会ったと思ったら・・・
ちっとも変わってねーな！この、ウスラトンカチが！！」
「なんだと〜〜〜！？お前だって嬉しいくせに、素直に「うん」って言えねーのかよ！！」
「素直に嫌がってるんだ！！この大馬鹿野郎！！」
「なんだと〜〜？も〜いっぺん言ってみろ！！」
「何べんでも言ってやる！この大馬鹿野郎のウスラトンカチが！！」
それを見ていたサクラとサイ。
「サスケくんって、クールに見えて結構馬鹿なんですね。」
「・・・・ホント、馬鹿馬鹿しい。行くわよ、サイ。」
「え・・・・。でもナルトとサクラはずっとサスケくんを追って・・・・。」
「アレが始まったら当分終わらないわよ。
きっと一晩中やってるんじゃない？
ホントはお互い好きで好きで仕方がないくせに。
じれったくてもう見てらんないわよ。」
「・・・・・。」
理解不能で呆然のサイ。
そして本をめくる。
──そうか。恋愛は別に異性間だけに存在するものじゃないんだ。
同性間でも十分ありうる事だったんだ・・・・。
新たな発見をしてしまい、ちょっと嬉しいサイであった。
end
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
(2008.12.26)