「・・・・。らしくねーな、キーン。」
マードックに突き倒され、足を捻ってしまったキーン。
キーンは常に冷静沈着。
いくら乱闘騒ぎのドサクサとはいえ、今回の事は吾郎には考えられないよう
な出来事だった。
「ホラ、よこしな。貼ってやるから。」
湿布を自分で替えようとしていたキーンに吾郎が申し出る。
「お前がか。余計心配なんだが。」
「怪我しても生意気なヤツ!」
そして吾郎は湿布を貼り包帯を巻いてやるのだが
不器用な吾郎の事、見るからに不恰好に仕上がってしまった。
キーンは思わず苦笑する。
「全治二週間か・・・。ま、観念してゆっくり休むんだな。」
「ああ、そう思って色々なチームのビデオを借りておいた。」
「・・ったく、転んでもタダじゃ起きねーのな、お前。」
「お前と一緒だ。お前だって怪我したからといってトレーニングを休んだりしないだろう。」
「ま、そうだけどよ。」
「だが・・・・。」キーンは吾郎の後頭部に手を回す。
「お、おい・・・!」
「たまにはいいかも知れないな。お前がこうして・・・・。」
戸惑う吾郎を引き寄せる。
「世話をしてくれるのも・・・。」そのまま、唇を・・。
「・・っ、こら、怪我に・・障る・・・だろーが・・・!!」
最後の悪あがきとばかりに抵抗を試みるが
「怪我は足だ。こっちは全く問題ない。」
有無を言わさず唇付けられて
そしてその状態のままキーンはベットに横になった。
当然吾郎はキーンの胸に抱かれたまま。
「たまにはお前からしてみろ。」
「・・・・!!」
キーンはゆっくり瞳を閉じた。
「・・・っ・・!」
吾郎はキーンの胸に抱かれたまま途方に暮れる。
目を閉じたキーンのその顔は・・・小麦色の肌、長い睫、高い鼻、形の良い唇。
まるで彫像か何かのようで、とても綺麗だった。
吾郎は思わず見惚れるが
キーンにはそんな吾郎の思惑など全く分かってないようで
いつまでたっても吾郎が来ないのに急かすように言った。
「どうした、早くしろ。」
「・・くそ・・っ!」
観念した吾郎はその形の良いキーンの唇へ。だが・・。
「・・・相変わらず下手だな。」
顔立ちは彫像のようでも言う事は相変わらずの毒舌で。
「な・・・っ!」
「キスは・・・」キーンはもう一度吾郎の首と後頭部に手を回す。
「こうするんだ。」
「・・ん・・っ!・・・ふ・・・ぁ・・・・!!」
戸惑う吾郎の舌を執拗に追い、絡め・・。
舌が合わさり摩られるのにジン・・と体の中心が熱くなっていくの感じて。
ようやくキーンから開放された時には軽い酸欠状態で
吾郎はキーンの胸の上で必死に荒い息を整えた。
そして・・・・。














そして最終的には騎○位ですわね〜vv。

end

キーンが怪我をした!大変だ〜〜!!と妄想してしまったものです。
キーンはイマイチ掴み切れていないので難しかった・・・。
ここまで読んで下さりありがとうございました!
(2008.9.16)

 


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