僕は決して忘れない。
あの日の奇跡を。
あの日、君は突然僕の目の前に現れた。
なんの前触れもなく。
それはまさに、天使の降臨。
あの頃。
「今、名門小学校に受かるか受からないかで人生が決まる。」
そう母に毎日のように言われ続けて、言いなりになっていた僕。
問題集の山とTVゲームとケーキ。
ノルマばかりが次々と課されていく。
正直、僕は途方に暮れていた。
何が正しいのか。
母の言う事が本当に正しいのか。
こんな毎日でいいのか・・・・。
何をやっても楽しくない。
母がどんなに褒めてくれても嬉しくない。
そんな時、君の笑顔が僕の目の前に飛び込んできたんだ。
太陽のように向日葵のように眩しい笑顔。
天真爛漫で自由な君─────────。
勉強が出来なくても困らない。
そう言われて・・・
僕は新天地を垣間見たような、そんな気がしたんだ。
そしてその日から。
君が僕を呼びに来るのが楽しみでたまらなくなった。
君と共に青空の下で、ボールを追いかけて
クタクタになるまで、泥だらけになるまで。
なんて気持ちがいいんだろう。
こんな生き方を僕は知らなかった。
君が教えてくれた。
君が僕を変えてくれた。
救ってくれたんだ。
その想いは、大人になった今も変わる事はない。
君がいなければ、今の僕はなかった。
君への感謝の気持ちと憧れは
今も変わることなく、一番大切なものとして心の奥底にある。
僕は君が好きだ。
5歳のあの頃から・・・君だけが僕を虜にする。
君への想いは、憧れは、あの頃のまま。
これからもずっと、あの頃のまま。
いつまでも変わらない、あの日と同じ瞳をした君を
世界中の誰よりも誰よりも愛している。
end
アニメMAJOR第一部の最初の方を見て
どうしても寿也の気持ちに思いを馳せてしまって
日記に一気書きしたものです。
久しぶりにトシゴロの原点に思いを馳せました・・・v。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
(2013.5.24)